2009年10月19日(月)18:28

EUはスロヴァキアのリスボン条約例外条項の要求を拒否

AFP

EU議長国スウェーデンはスロヴァキア政府の求めるEU改革リスボン条約の例外条項の要求を退けた。スウェーデンのカール・ビルト外相は、スロヴァキア政府の要求は私の見解では議題に上らないと述べた。「確かスロヴァキアはすでにリスボン条約の批准プロセスを完了していたと思うのだが」とビルト外相は付け加えた。*)欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長はスロヴァキアを念頭に、リスボン条約に「これ以上人為的な障害」が設けられないよう望むと語った。

チェコの同様の要求を受けて、スロヴァキアのロベルト・フィツォ首相は日曜日、我が国にもリスボン条約の枠内で例外条項によりベネシュ布告が保証されねばならないと発言していた。これは故郷放逐者の財産返還や補償要求を阻止するためのものである。第二次大戦後ベネシュ布告に基づき、今日のチェコ領からズデーテンドイツ人とハンガリー系住民が財産を奪われ放逐された。スロヴァキア領では30,000人以上のハンガリー系住民が同じ運命を辿った。

原題:EU weist slowakische Ausnahmeforderungen zurueck

*)訳注:スロヴァキアは2008年4月10日に議会で批准を決定している。




ホームへ戻る